【第4打】組織化~軍団KPPA結成~【スロ狂いの詩】
第4打. 組織化~軍団KPPA結成~
ホールに足を運ぶ人の9割は負けているとされるスロットの世界。
そんな世界で、たった1割に入れてる自分を特別に感じた。
負けても尚、魅力的だったスロットで、勝てる様になったのだから、ホールへ通う回数は日に日に増えていった。
日々の収支をデータとして記録し、その収支の中から給料を得る。
傍から見れば、ただのギャンブルであることに変わりはなかったと思う。
だが、自分の中ではある意味で経営者になったような感覚で気分が良かった。
誰に雇われるわけでもなく、生きていけてるという事実。
何としても、この事実を手放したくないと思った。
しかし、どれだけ正しいことをやっていても、一時的なマイナスを喰らうことがあるのがスロットである。
この辺の揺らぎに対する知識や用意が不十分で、資金パンクの危機が何度も訪れ始めた。
勝つことも重要だが、その勝った金を資金として残すことの大事さを知らなかったんだ。
当時は周りも自分も20歳やそこら。
勝ってたという意味ではギャンブルには溺れてなかったが、酒には溺れていた。
どれだけ勝っても、それ以上に散財すれば資金は切れる。
スロ仲間内での金銭の貸し借りを頻繁に行ってたので、資金が尽きても仲間に金を借りて勝負に行けたが、その不安定さには皆も恐怖を感じてたんだと思う。
そういう状況を打破すべく動き出したのは、やはり師匠だった。
「皆でスロットの軍団を作ろう!」
この声をキッカケに「スロット&パチンコ攻略軍団KPPA(カッパ)」が結成されたのである。
結成後、最初の戦略は「過疎店のデータ取り」だった。
近隣で客が少なく、ほぼ設定1で据え置きのホールを数店舗ピックアップして、誰かしらが毎日データを取りに行った。
データというのは主にストック機のヤメゲーム数。
基本、全てが据え置きな状況だったので、例えば数日間当りなしの台でも少しずつ回されたゲーム数を足せば天井まで残りわずかなんて台が打てたのである。
天井の狙い目ラインやヤメ時などもルール化し、いわゆる期待値の高い台に狙いを絞ってたので、しっかりと結果は付いてきた。
軍団結成から、しばらく経ってからの給料日。
師匠が軍団で勝った金の中から100万円分を、わざわざ銀行で新札に変えて帯封付きで持ってきたのを今でもよく覚えている。
何となく、自分が経営者になった感覚から、仲間と共に会社を立ち上げたかのような感覚になり、それまで以上にスロットが好きになっていった。
この頃はスロットで喰っているという現実に心から満足していたんだと思う。
タイトル
【第0打】はじめに~ある男の歩んだ道~
【第1打】パチンコ屋~得体の知れぬ危険地帯~
【第2打】ギャンブル~何かを賭ける快感~
【第3打】稼げる遊び~師匠との出会い~
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